本書は、あなたのトレードを改善するための総合的なツールとなるであろう。
ここには自分の性格を知って、その特性を伸ばし、自分を支配する感情を知り、
それに適した行動をとることでトレード成績を上げるための方法が書かれている。

 

非常に面白いメンタル本です。
筆者は精神科医であると共にFXで数々の名著を送り出しているラリー・ウィリアムズの息子でもあるジェイソン・ウィリアムズ。

 

 

ラリー・ウィリアムズの子供には、16歳でロビンスワールドカップで優勝した、

現在はハリウッド女優のミシェル・ウィリアムズが有名ですが、このジェイソンはミシェルの異母兄弟になるそうです。

 

 

 

本書は、精神科医としての知見ラリー・ウィリアムズのコネクションの両方を使うことのできる筆者だからこそ書く事の出来た素晴らしい本です。

 

 

 

ゾーンに代表される一般的なメンタル本は、「トレードとは確率的に考えるものだ」といった感じの、

 

トレーディングにおける考え方を教えてくれるものが多いのですが、

本書は個人によって性格や考え、行動様式が異なることを前提として、

その個性に合ったトレードスタイルを見つけることの重要性について書かれています。

 

 

 

 

まず、トレーダー個人の性格を知るための手段として、NEO-AC性格検査(主要5因子性格検査)というものが紹介されています。

 

これは、人間のパーソナリティを5つの主要因子(ビッグファイブ)に分類して、各々のスコアを出していくものです。

 

そして、各主要因子は、さらに6つの異なる部分因子(ファセット)で構成されています。

 

これらを分かりやすくまとめると、以下のようになります。

 

 

 

 

         NEO-AC.png

 

 

神経性傾向:高い人は感情的な傾向が強く、特に不安、怒り、罪悪感、嫌悪感などの否定的な感情にそれが見られる。

 

外向性:高い人は熱中しやすく社交的。積極的で話し好き。

 

開放性:高い人は想像力に溢れ、知的好奇心が旺盛で新しいことを積極的に受け入れる。

 

調和性:高い人は人間関係が良好な人が多い。利他的。

 

誠実性:高い人は規律や時間をきちんと守る。取り組んだことは最後までやり遂げる。意志が強い。

 

 

 

 

本書では、主要5因子や各ファセットの中で、平均から大きく外れているものほど、その人の性格や特徴を表しているとしています。

 

 

多くのトレーダーを対象に行ったNEO-ACから得られた統計的結果を踏まえて、どの因子もしくはどのファセットが、トレーディングにおいて心理的影響を与えやすいのかが詳しく書かれています。

 

 

例えば、神経症傾向が強い人の場合、トレードの結果によって感情が大きく上下してしまうために、

次のトレードに影響を受けやすい。誠実性が高い人は、ルールを守ることが好きなのでシステムトレードに向いている等です。

 

 

そして、最後には、ラリー・ウィリアムズ、リンダ・ラシュキ、ラルフ・ビンス、スコット・ラムジーなどの

有名トレーダーのNEO-AC検査結果とともに、筆者との面談結果が掲載されています。

 

 

この有名トレーダー達は、対象とする市場もトレードスタイルも異なりますが、

共通しているのが自分の性格に合ったスタイルを見つけて、それを続けていることです。

それが各人のNEO-ACの結果にも現れているのが非常に面白い点です。この部分はマーケットの魔術師NEO-AC版と言ってもいいでしょうね。

 

 

 

このように、自分の性格や特徴を知った上で、トレードルールやスタイルを構築していくことがメンタルエッジに繋がるいうわけです。

どんなに優れているルールを持っていたとしても、それが自分の性格や個性と合致していなければ、

苦痛を感じたり、ルールに従えなくなるということですね。

 

 

本書を読んだ方なら、確実にNEO-ACをやってみたいと思うことでしょう。

しかし、非常に残念なことに、NEO-ACは著作物ということで、本書内に掲載されていません。

また、調べてみたところ、手軽に測定もできないようです。

 

 

 

何かないかなぁと思って調べていたら、ベクターで主要5因子性格検査(BigFive,デモ版)というモノを見つけました。

このソフトの質問に答えていくだけで、主要5因子の強さが分かるスグレモノです。

 

各因子の中のファセットについては測定できませんが、本書を読む際には役に立つかと思います。

また、測定結果について詳しい解説も出てくるので、性格診断としても面白いです。無料ですのでオススメです。

 

(このソフトでは、神経症傾向⇒情緒安定性、開放性⇒知的好奇心、調和性⇒協調性、誠実性⇒良識性となっていますが、意味は同じです。)

ちなみに、私の診断結果では、O(開放性)とC(誠実性)が最も平均から離れており、標準得点(偏差値)がそれぞれ70と67でした。

(次点が協調性で35点、ガーン!!)

 

 

この診断をしてもう一度本書を読んでみると、私は色々な意味でトレーダーに向いているようで、

特にシステムトレードが性に合うようです。

本書のおかげで、トレーディングのメンタルに関する新たな一面を知ることができました。

より詳しく主要5因子について知るために、パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかるも参考にしました。

 

ビッグファイブについての解説ならばこちらのほうが色々と詳しくて勉強になります。心理学は既に行動遺伝学と繋がってきているのですね!

 

 

人の個性や性格によってトレード中の精神の変化しやすさ、感情の変化の仕方、受け取り方が違うということを、

科学として捉える方法を教えてくれたこの本に感謝です。

 

相場の値動きだけでなく、自分自身の精神の動きにつても科学的に測定できて、そこからもエッジが引き出せれば最高ですね。

久々にのめり込むようにして本を読みました。
今までの利益の有無に関係なく、ある程度のトレード経験がある人なら必読の書となるでしょう。

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